トト隊がゆく

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カテゴリ:王子の受難( 4 )

【王子の受難 ④】 手術そして現在

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◆◆◆   ◆◆◆
手術の当日、隊長も同行して、初めて T 先生にお会いした。
ばあやさんの言うとおり、 T 先生はとても優しそうな、ニコニコした先生だった。
それに想像していたよりも、ずっとお若く見える。

T 先生のおっしゃる手術の内容は、2件目の病院で言われた内容とほぼ同じ、
つぶれた骨頭部分を切除して、痛みを取り除いてやるというもの。
しかし、術後の治療についての説明は、全く違っていた。

なんと T 先生は退院翌日からジャンジャン歩かせてくださいとおっしゃるのだ。
何週間も入院しなくてもいいの? トトと遊ばせてもいいの?

いいんです。入院はたったの3日間。 退院したら坂道を歩かせたりどんどん運動して、
筋肉をつけることがキモなのだそうだ。

ものすごい驚きと共に、なんとなく嬉しいような気持ちになったばあやさんと隊長は、
全てを T 先生にゆだね、手術室のガラス戸の外から、先生と王子の姿を見守った。

◆◆◆   ◆◆◆
手術中の T 先生は、さっきのニコニコとはうってかわって、この上なく真剣な表情だった。
何度も何度も王子の左足を動かしてみては、少しずつ骨を削っていく。

そして手術が終わったあと、先生は何か両手を握りあわせてうつむいておられた。
しばらくそのままの先生を見て、隊長は 「もしや何か・・・?」 と少し心配になった。

しかし、手術室から出てきた先生は、大きな笑顔で
「もう大丈夫。この子は以前と同じように、元気に何でも出来るようになりますよ。」
と言ってくださったのだ!!!

この日は2005年6月24日。
王子がケガをしてから、2ヶ月以上も経った日のことであった。

◆◆◆   ◆◆◆
それからの王子は、言われたとおり、退院後すぐに散歩を開始し、
坂道を歩かせたり左足の屈伸をしたり、出来るだけ運動をさせるよう心がけた。
しかし当然ながら違和感があるらしく、なかなか左足をついて歩こうとはしなかった。

この頃のばあやさんというのが本当にあっぱれで、なんとか王子に左足を使わせるべく
自ら靴を脱ぎ捨て、王子と一緒にはだしで草原を駆け回ったりしていた。
その姿は老いた少女のようで、大変気持ちが悪かった。

地面に足をつかないなら、水中はどうだ! とばあやさんはひらめき、
今度はなんと、散歩コースの湖に、王子をひっぱって入って行った。
ずぶぬれになった甲斐あって、王子はすぐに泳ぎが大好きになった。夏でよかったね。

水泳効果により王子は左足を使うことを思い出したようで、めきめきと回復していった。
今では他の犬よりも速く走れるし、ジャンプだって出来るんだよ!!(身体重いけど)

王子のリハビリ、回復の様子は、お散歩で会う色んな人の目にとまり、
「エッこの子があのケガしてた子!?」 と驚かれています。
上の写真はすっかり元気になって、はしゃぎまわる王子。もうバッチシっすよ!

◆◆◆   ◆◆◆
この一件以来、隊長一家は T 先生が大好きになり、ずっとお世話になっています。

今になって思うのですが、あの手術のあと、先生が両手を握り締めておられたのは
切除した骨を包んで、「おつかれさま」 と祈っておられたのではないかなぁ。
たいして用もないのに T 動物病院に通って、 T 先生のお人柄にふれるにつけ、
そういうふうに思えてしょうがありません。

ちなみに
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by totogoru | 2006-03-28 17:15 | 王子の受難

【王子の受難 ③】 運命の獣医さんとの出会い

いよいよ左足股関節の手術を視野に入れることになった王子。

そのころ通っていた『2件目の病院』では、手術、入院の費用として15万円程度の
見積もりが提示された。 その他に別途、薬代がかかる。
術後の治療としては、とにかく安静にすることが重要で、
しばらくのあいだ入院して、少しずつリハビリを開始していくのだそうな。

肝心の手術の内容に関しては、先生が 「調べておきます」 とおっしゃったもんだから
ばあやさんの心中は穏やかではない。
こんな大事な手術は出来るだけ経験豊富なブラックジャックにお願いしたい。

◆◆◆   ◆◆◆
ちょうどそんなとき、複数の飼い主さんから T 動物病院の評判を聞いた。
「T 先生に治せないなら、熊本では諦めるしかない」
とまで言われている、飼い主さんたちの間では有名な病院のようだ。

ばあやさんは王子を車に乗せ、少し遠い、そのT 動物病院へ向かった。
隊長とトトは留守番していたのだが、帰って来たばあやさんが開口一番こう言った。

「 T 先生に全ておまかせすることにする!!」

ばあやさんによれば、T 先生はとても感じのいい、優しそうな先生だったという。
そして王子を診察するなり 「よく今まで我慢しましたね。これは手術するほかないです」
とおっしゃったそうだ。

さらに 「手術自体は私がしても、これまで通われた病院でされても大丈夫です。
ただ、もしも飼い主さんが、一番最善の方法を・・・と望まれるのであれば、
私の知人で、日本でも3本の指に入る外科の名医が大分に居ます。
お望みであれば、その先生に執刀を頼んで、私が車でこの子を連れて行きます」
とまで言ってくださったというのだ。

◆◆◆   ◆◆◆
ばあやさんは迷わず全てをお願いし、その後の連絡を待った。
するとその日の夜のうちに T 先生ご自身から電話があり、こうおっしゃった。

「大分の先生に電話したら、そのくらいの手術はアンタがやんなさいって
言われちゃいました(笑) ごめんなさいネ・・・ 私でもいいですか?」

私でもいいどころの話じゃありません。 ぜひとも先生にお願いします!
と言って、電話を切った。
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by totogoru | 2006-03-28 15:15 | 王子の受難

【王子の受難 ②】 2件目の病院

前の記事 『王子ケガをする』 を読んで、王子の飼い主であるばあやさんが
「肝心なところが間違っているッ!」と騒ぐので、修正しときまいた。
この話、彼女の思い入れ (恨みともいう) も深いので、細心の注意が必要だ。
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写真は2005年4月17日、怪我をする直前の、とても元気だった王子。 と、トト。

◆◆◆   ◆◆◆
1件目の病院で「関節や骨に異常はないので、様子をみてください」と言われた王子。
その後もびっこをひき、状態が改善しないので、別の病院に行ってみることに。

ここで改めてレントゲンを撮ってもらったところ、左股関節の骨頭部分が、
つぶれるように折れている・・・と診断された。
なんと、骨折していた。
1件目の病院で「股関節に異常がある場合は脚を切断です」と言われた嫌な記憶が蘇る。

◆◆◆   ◆◆◆
股関節の骨頭部分には、ギブスをすることが出来ない。提案された治療方法はふたつ。
①グルコサミンサプリと鎮痛剤を毎日飲ませ、骨の再生を促し、様子をみる。
②それでも改善しない場合は、骨頭切除の手術を視野にいれる。


しばらく①の方法をとりながら、1~2週間に一度通院し、様子をみていった。
王子は片足を上げることも少なくなり、元気を取り戻しつつあるように思えました。

しかし、バカでまぬけでカメな人間たちは、また悲劇を繰り返してしまったのです。
極力トトとも遊ばせないように気をつけ、出来るだけ安静にさせていたのに・・・

ある日王子は、畳の上でまたしても左足を滑らせ、傷を深めてしまったのです。

どうして畳の部屋になんか入れたんだろう。
どうしてこの時、よりによってトトと一緒だったんだろう!!

もしかしてトトが一緒じゃなければ、王子はもっと慎重に歩いたかもしれない。
トトを厳重隔離していれば・・・と、隊長も王子に顔向けできないほど申し訳なく思った。

◆◆◆   ◆◆◆
傷を深めた王子は、前にも増して片足を上げて歩くようになった。
ちょっと左足を斜めに持ち上げただけで、痛がるようになった。

レントゲンを撮ってもらっても、骨はうまく再生しておらず、
いよいよ手術を視野に入れていくことになった。

2件目の病院の先生は、「小型犬ですし、骨頭部を切除しても筋肉で補えるはずです。
ただ、成長途中にあるこの時期に切除しても問題がないかどうか、勉強しておきます
とおっしゃった。

・・・・・・んっ?  いま、勉強しておきますって言った?


どうやら先生、骨頭切除の手術は経験がない模様。
にわかに不安が増すばあやさんと隊長であった。

またまたつづく。
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by totogoru | 2006-03-27 15:32 | 王子の受難

【王子の受難 ①】 王子ケガをする

実は、王子ことプーちゃんには、とても辛い過去があります。

小さい頃から、ゴミ箱の中に落とされゴミ箱恐怖症になったとか、
柴犬くんにガウられ柴犬恐怖症になったとか、
王子の受難については枚挙にいとまがないのですが・・・
その中にはちょっと、笑い話には到底できない、辛い出来事がありました。

◆◆◆   ◆◆◆
それは忘れもしない(←隊長は忘れてたのでばあやさんに電話して聞いたのだが)
2005年4月19日、 王子が生後5ヶ月になったばかりのこと。

リビングにて皆がくつろいでいた午後、隊長の背後で「ヒャンッ」という声がしました。
振り返ると王子がぴぃぴぃと鼻を鳴らしながら、変な歩き方をしている。
               《 ばあや注》 左後ろ足がブラブラ状態になっていた

とっさに「膝の脱臼か?」と思ったのですが、とにかくすぐに獣医へ向かうべく、
ばあやさんは老骨に鞭打ち、王子の巨体を抱っこして走りました。

一部始終を見ていたじいやさんに話を聞くと、どうもじいやさんが濡れティッシュか何かでフローリングを拭いておったところ、王子がその紙にじゃれつき、湿った床で横滑りに転んで「ヒャンッ」と言ったらしい。
ばあやさんは今でもこの件についてじいやさんを恨んでいるらしい。そりゃそうだ。

◆◆◆   ◆◆◆
「ヒャンッ」から5分後、一番近い病院に到着した王子は触診を受け、
「脱臼もしていないし骨にも異常がなさそうなので、様子をみてください」
と言われて帰ってきた。

しかし、数日経ってもやはり王子はびっこをひく。
なので再びその病院に、今度は隊長が赴き、レントゲンを。とお願いした。

結果は「やはり問題はないようです、左足の股関節が少し変に写っていますが、
これは写った角度の具合でしょう。痛み止めを出しときます。」との診断だった。

隊長がなんとなく気になって「股関節に異常がある場合はどうなるんですか?」
と聞くと、「足を切断せねばなりません」 と、恐ろしい事実をおっしゃった。
しかし王子の場合は股関節不全ではないから大丈夫ですよ、ともおっしゃった。

長くなるので次に続く。(←ヤな感じ?)
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by totogoru | 2006-03-24 19:46 | 王子の受難
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ブラックプードルのトトと隊長のくらしぶり報告書。   


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